コロナ後遺症 鍼治療

2021.07.24

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先日、当院に「コロナ後遺症」で鍼治療を希望される方が母親に連れられ来院されました。

 

簡単な経過として、今年5月に感染(PCR検査陽性)呼吸器症状は一切なく、37度代の熱が10日間ほど続いたとのこと。

 

発症から約2ヶ月経過した現在、後遺症と言われる症状は

・喉の異物感(糸くずが絡まっている感じ)

・喉からドロドロした粘液がでる

・食欲不振

・不眠などの自律神経失調症

・後傾部の皮膚の湿疹

・味覚障害(治っている)

これまで、別の西洋医学のクリニックで治療を行っていたが、味覚障害以外の症状が改善が見られないということで、他の治療法を模索し鍼治療に興味を持たれたそうです。

 

当院での判断

 

私が見る限りまず【姿勢・栄養・精神】の三つに大きな問題があると感じました。

 

まず姿勢についてですが、上位交差症候群と言われる不良姿勢が見受けられました。

【上位交差症候群とは、簡単いうと猫背を起因に主に上半身に起こる様々な症状です】

 

それによって

・頸部の筋緊張による交感神経の興奮(自律神経失調・不眠)

・咽頭部への牽引ストレス(喉の異物感・粘膜症状)

・肺への圧迫ストレス(浅い呼吸・胸のゾワゾワ感)

・胃への圧迫ストレス(食欲不振)

・動悸に似た感覚

 

コロナ後遺症と聞き一瞬身構えてましたが、これらの症状はこれまで沢山診てきた症状であり、姿勢の改善とともに治る症状です。

 

またこの患者様の問診・視診からも栄養不足が考えられました。

・血液検査でも指摘された(味覚障害は亜鉛不足)

・子供の頃からの偏食(ビタミン・ミネラルなどの質的栄養失調)

・肉嫌い(タンパク質不足)

・髪の毛の潤い、毛量

・肌の潤いの低下、シワシワになった(本人談)

 

精神面(メンタル)の不調

・パートナーとの関係性(詳細は控えます)

 

栄養面の問題は、ご自身にとっても小さいな頃から習慣化しているもので、それが悪いという自覚がない場合が多い。しかし、多くの不調は質的栄養失調を起因として起きています。

 

最後に

【姿勢・栄養・精神】このうちどれかがバランスを欠いた場合や、それぞれの調和が崩れたときに、体からお知らせサイン(症状)が送られます。

 

「コロナになって後遺症が残った」というより、

コロナ前の「身体・栄養・心」の状態がのちの症状を左右しているように感じます。

 

これは産後の身体の変化(体力面・精神面・腰痛や膝痛などの症状)にも同じことが言えます。

病気をひとくくりの病名で見るのではなく、まずはそれぞれの症状の原因や要因を見つけ、それに対する適切なアプローチを行うことが重要になります。

また、栄養が問題の症状発症の要因になっている場合、本治を目指すのであれば年単位での長期的な視点を持って治療に取り組まれる事が必要になります。

 

 

今回、改めて東洋医学は病気を診るのではなく、人を診る医術だなと感じました。